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文章中の論点を見極める

論点」とは、「議論の中心となっている問題点」のことを指します。
つまり、問題内に書かれている文章の中から、正解・不正解に関わる
重要な部分をピックアップするということです。

宅建試験の問題は、専門用語の羅列で、しかも文章に独特の言い回しなどが
多く使われているため、文章に慣れていなければ中々理解に苦しみます。
そんな文章の中から、問題で問われている正解・不正解を探すため、
重要な部分を見極めなければいけません。

 ● 何を問われているのか?
 ● どこで正解/不正解を判断すべきなのか?
 ● この部分は関係があるのか?
 ● この文章は引っ掛けなのか?

このような疑問を常に抱き、どれが正しいのかを判断する必要があります。
ただ単に、基本テキストを丸暗記すればいいってものではございません。
過去問を繰り返し読み、どこが「論点」なのかをよく理解するのが大事なのです。


問題のサンプル

実際に「論点」を見極めてもらうために見本を用意しました。
下記の問題の赤くなっているテキストに注目して下さい。
その部分だけ読むことで、その選択肢が正解か不正解かが判明します。


【実際の問題】 宅建業法 平成22年問27 免許

宅地建物取引業者の免許(この問において「免許」という)
に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

◆1
法人Aの役員のうちに、破産手続開始の決定がなされた後、
復権を得てから5年を経過しない者がいる場合、
Aは、免許を受けることができない。

◆2
法人Bの役員のうちに、宅地建物取引法の規定に違反したことにより、
罰金の刑に処せられ、その刑の執行に終わった日から5年を
経過しない者がいる場合、Bは、免許を受けることができない。

◆3
法人Cの役員のうちに、刑法第204条(傷害)の罪を犯し
懲役1年の刑に処せられ、その刑の執行猶予期間を経過したが、
その経過した日から5年を経過しない者がいる場合、
Cは、免許を受けることができない。

◆4
法人Dの役員のうちに、道路交通法の規定に違反したことにより、
科料に処せられ、その刑の執行が終わった日から
5年を経過しない者がいる場合、Dは、免許を受けることができない。



【問題から論点を見極める】 赤文字部分に注目して下さい

宅地建物取引業者の免許(この問において「免許」という)
に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

◆1
法人Aの役員のうちに、破産手続開始の決定がなされた後、
復権を得てから5年を経過しない者がいる場合、
Aは、免許を受けることができない。

解答:×(不正解)
・破産者で復権を得ない者がいる法人は免許を受けれないが、
 復権を得ていれば免許を受けれる。

◆2
法人Bの役員のうちに、宅地建物取引法の規定に違反したことにより、
罰金の刑に処せられ、その刑の執行に終わった日から5年を
経過しない者がいる場合、Bは、免許を受けることができない。

解答:○(正解)
・役員に宅建業法違反で刑の執行後5年を
 経過していない者がいる場合、法人は免許を受けれない。

◆3
法人Cの役員のうちに、刑法第204条(傷害)の罪を犯し
懲役1年の刑に処せられ、その刑の執行猶予期間を経過したが、
その経過した日から5年を経過しない者がいる場合、
Cは、免許を受けることができない。

解答:×(不正解)
・執行猶予を過ぎている場合、5年を経過せず、
 免許を受けることができる。

◆4
法人Dの役員のうちに、道路交通法の規定に違反したことにより、
科料に処せられ、その刑の執行が終わった日から
5年を経過しない者がいる場合、Dは、免許を受けることができない。

解答:×(不正解)
・科料は欠格事由にならないので、役員でそのような人がいても
 Dは免許を受けることができる。

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