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マークシートで正解する確率

宅建試験はマークシート形式で行う試験です。
1つの問題に選択肢が4つあり、1つだけ正解があります。
ということは、適当に1つ選んでも4分の1の確率で
正解することがありえます。

宅建試験は50問出題されるので、それを全部適当に
マークシートを記入していった場合、
 50問÷選択肢4つ=12.5
つまり、何も勉強せず適当にマークシートに記入しただけで
平均で12問正解できるということになります。

これがもし、10問確実に正解している自身がある問題があった場合、
 50問−10問(分かる問題)=40問(分からない問題)
残りの分からない問題を適当に記入していった場合、
 40問÷選択肢4つ=10

  ●確実に正解できる問題・・・10問
  ●確率で正解できる問題・・・10問(平均)
                 合計20問正解

確実に分かる問題が10問だけあって、
残りを運任せで解答した場合、残りの問題で平均10問は
正解できるので、10問+10問=20問になります。
宅建試験の合格点は36点は必要なので、16点ほど足りません。
10問だけ確実に正解し、残りの40問で
奇跡的に16点取れる可能性は0ではないのですが、
合格できる可能性はよっぽど運がなければ無理でしょう。

それでは一体何点ほど確実に答えることができたら
合格できる可能性が高くなるのか?
どうやったら正解率を上げることができるのか?
次の項目をご覧下さい。


間違った選択肢が分かれば正解率があがる

宅建試験は4択式のマークシートなので、
適当に解答するだけでも4分の1で正解できると説明しましたが、
これがもし、確実にこの選択肢は違うというのがわかっていたら…

 ●選択肢の1つだけ確実に不正解と分かっていたら、
  正解確率は4分の1から3分の1へと変わります。

 ●選択肢の2つだけ確実に不正解と分かっていたら、
  正解確率は4分の1から2分の1へと変わります。

このように、不正解だと分かる選択肢が1つ増えるだけで、
残りの選択肢から合格の選択肢を引ける可能性が高くなります。

それでは、一体何問を確実に答えれて、どのぐらい選択肢で不合格が分かれば
合格できる可能性が高くなるのかを、下の一覧表にまとめてみました。


正解の選択肢が分かる問題を増やしていった場合

正解の確率 該当する問題数 計算式 予測点数
正解の選択肢が分かる 100% 15問ある 15÷1=15 15点
不正解の選択肢が2つ分かる 2分の1 10問ある 10÷2=5 5点
不正解の選択肢が1つ分かる 3分の1 15問ある 15÷3=5 5点
不正解の選択肢が分からない 4分の1 10問ある 10÷4=2.5 2点
合計 合計50問 27点

※ 宅建試験は36点は必要なので、この例では足りません。


正解の確率 該当する問題数 計算式 予測点数
正解の選択肢が分かる 100% 20問ある 20÷1=20 20点
不正解の選択肢が2つ分かる 2分の1 10問ある 10÷2=5 5点
不正解の選択肢が1つ分かる 3分の1 15問ある 15÷3=5 5点
不正解の選択肢が分からない 4分の1 5問ある 5÷4=1.2 1点
合計 合計50問 31点

「不正解の選択肢が分からない」を減らして、「正解の選択肢が分かる」を増やしました。


正解の確率 該当する問題数 計算式 予測点数
正解の選択肢が分かる 100% 25問ある 25÷1=25 25点
不正解の選択肢が2つ分かる 2分の1 10問ある 10÷2=5 5点
不正解の選択肢が1つ分かる 3分の1 10問ある 10÷3=3.3 3点
不正解の選択肢が分からない 4分の1 5問ある 5÷4=1.2 1点
合計 合計50問 34点

「不正解の選択肢が1つ分かる」を減らして、「正解の選択肢が分かる」を増やしました。


正解の確率 該当する問題数 計算式 予測点数
正解の選択肢が分かる 100% 30問ある 25÷1=30 30点
不正解の選択肢が2つ分かる 2分の1 8問ある 8÷2=4 4点
不正解の選択肢が1つ分かる 3分の1 8問ある 8÷3=2.3 2点
不正解の選択肢が分からない 4分の1 4問ある 4÷4=1 1点
合計 合計50問 37点

※ これだと予測点数が合計37点あるので、合格できる確率は高いです。


不正解が分かる選択肢を増やしていった場合

正解の確率 該当する問題数 計算式 予測点数
正解の選択肢が分かる 100% 20問ある 20÷1=20 20点
不正解の選択肢が2つ分かる 2分の1 15問ある 15÷2=7.5 7点
不正解の選択肢が1つ分かる 3分の1 15問ある 15÷3=5 5点
不正解の選択肢が分からない 4分の1 なし
合計 合計50問 32点

※ 宅建試験は36点は必要なので、この例では足りません。


正解の確率 該当する問題数 計算式 予測点数
正解の選択肢が分かる 100% 20問ある 20÷1=20 20点
不正解の選択肢が2つ分かる 2分の1 25問ある 25÷2=14.5 14点
不正解の選択肢が1つ分かる 3分の1 5問ある 5÷3=1.3 1点
不正解の選択肢が分からない 4分の1 なし
合計 合計50問 35点

「不正解の選択肢が2つ分かる」を増やしましたが点数が足りません。


正解の確率 該当する問題数 計算式 予測点数
正解の選択肢が分かる 100% 20問ある 20÷1=20 20点
不正解の選択肢が2つ分かる 2分の1 30問ある 30÷2=15 15点
不正解の選択肢が1つ分かる 3分の1 なし
不正解の選択肢が分からない 4分の1 なし
合計 合計50問 35点

「正解の選択肢が分かる」が20点の場合、
不正解の選択肢がいっぱい分かったとしても点数が足りません。


正解の確率 該当する問題数 計算式 予測点数
正解の選択肢が分かる 100% 25問ある 25÷1=25 25点
不正解の選択肢が2つ分かる 2分の1 15問ある 15÷2=7.5 7点
不正解の選択肢が1つ分かる 3分の1 10問ある 10÷3=3.3 3点
不正解の選択肢が分からない 4分の1 なし
合計 合計50問 35点

「正解の選択肢が分かる」を5問増やしましたが、合格点数に少し足りません。


正解の確率 該当する問題数 計算式 予測点数
正解の選択肢が分かる 100% 25問ある 25÷1=25 25点
不正解の選択肢が2つ分かる 2分の1 25問ある 25÷2=14.5 14点
不正解の選択肢が1つ分かる 3分の1 なし
不正解の選択肢が分からない 4分の1 なし
合計 合計50問 39点

「不正解の選択肢が1つ分かる」を0にすれば合格点に達しましたが、
「正解の選択肢が分かる」が30点はないときついと思います。


マークシート対策

毎年、合格点に1点足りずに不合格などいう方がよくおられますが、
これらの表を見てもらったら分かるとおり、合格点に少し足りないで不合格になる
パターンは結構たくさんあると思います。

対策としましては、「正解の選択肢が分かる」を30点以上は確実にとれるようにして、
不正解の選択肢が1つも分からない」という問題をできるだけ少なくすることです。
不正解の選択肢が2つ分かる」を増やし、2択にするのが大事です。



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